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    KOGEI and Art

    November 8 - December 20

KOGEI USA

 

文化遺産を受け継ぎ

伝統を育み

未来を築く

KOGEI USA は日本の伝統文化と芸術に対する海外での認識を高めるため、日本政府の協力の下、「文化遺産を受け継ぎ、伝統を育み、未来を築く」をスローガンとし、世界各国で展覧会を開き、主要美術館に対する美術品の贈呈を促し、作家によるワークショップなどのアウトリーチ活動を主催する米国の非営利団体です。

KOGEI USA の名は「craft」の訳語として一世紀以上前に作られた造語「工芸」に由来しますが、今日のKOGEIは伝統的な精神と技法と素材を受け継ぎながら、尚且つ斬新で独創的な高い芸術性を持った手作りの品を指します。作品がKOGEIと呼ばれるには現代的な創造性ばかりでなく、完璧なものを求める断固たる姿勢と高度に洗練された感性、そして何世紀にも渡り代々受け継がれてきた技法の継承を反映していなければなりません。

欧米では、この新しいKOGEIの概念が既に日本文化に対する新たな評価を促し、日常生活にも日本の手作りの工芸品が取り入れられるようになっています。KOGEI USAの目的の一つは、こうした日本文化に対する西洋の関心を日本に逆輸入し、特に若手の工芸作家たちに、海外に作品を紹介し販路を広げる魅力的なチャンスがあることを伝え、工芸産業の活性化の一役を担うことにあります。

KOGEI USAのもう一つの主要目的は、日本政府から生涯の功績を公に認められた人間国宝(無形重要文化財)作家の作品を紹介することにあります。KOGEI USAが主催する国際的展覧会や文化イベントを訪れる人々は、国宝級の名品を若手作家の作品と並べて見ることによって、日本文化の遺産と将来の可能性をより深く理解することとなるでしょう。加えてKOGEI USAは、最高水準の伝統的な手作り芸術を継承し、未来に伝えることへの情熱を共有する海外の作家との交流も促進し、さらに世界的な繋がりを築いていきます。

2021年、KOGEI USAの創立者で大西ギャラリーのオーナー大西ななは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館による日本の現代金属工芸品18点の入手に協力しました。これを記念して日本の文化庁の後援の下で開かれた展覧会には、大手IT企業デジタルガレージとそのCEO林郁氏が協賛しました。林氏は18点の作品全てを買い取り、同美術館日本美術部に寄贈したのです。林氏はその際、次のように語っています。

「アートには国境が無く、アートコレクターは世界中のアートを楽しむことが出来る。しかし、日本の伝統芸術はなかなか欧米の現代アートなど他のアートの分野の様に世界には広まりにくい。それは欧米での日本の伝統芸術の市場のあり方にあると思う。欧米では珍しくない、美術館や文化施設への寄付や寄贈は日本人にはまだまだ馴染みがないのが現状である。アートコレクターとして海外での日本の伝統文化·芸術の発信に寄与する文化プロジェクトに関わることは、日本の文化遺産を世界に残すための日本人としての使命だと感じている。」